埼玉県春日部市の鍼灸院 はり・きゅう はりも

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急性腰痛に併発した膝の痛み:症例検討会より

急性腰痛に併発した膝の痛み:症例検討会より

急性腰痛に併発した膝の痛み

症例検討会での症例をご案内いたします。

「急性の腰痛と同時に表れた膝と足部内側にジワーとした痛みを訴える女性」
症例でした。

膝内側の痛みは、加齢や体重増加などでおこる「変形性膝関節症」が有名ですが、
急性でおこることはあまりありません。

「変形性膝関節症」の場合は、立ち上がりなどの動きはじめ、膝の曲げ伸ばし、階段の降りるときなどに痛みがでることがほとんどです。

症例のの患者さんではそういったことはなかったようです。

腰を曲げたり伸ばしたり、洗顔などの腰の動作、長時間座った後にかかる
腰の負担で、膝内側の痛みがでていました。

しかしながら、大腿内側から膝内側にかけて走る「伏在神経」には圧痛はありませんでした。腰から「大腿神経」という神経が大腿内側を通過し「伏在神経」というものに枝分かれしています。そこから足内側までつながっています。

「伏在神経」の痛みは「ピリピリ」「チクチク」といった皮膚に感じるような表現を患者さんはされることが多いといわれています。皮膚表面に近い浅い部分を神経が走っているからです。

今回の患者さんの痛みは「ジワーとした痛み」でした。この表現だけで判断はできませんが、患者さんの痛みの表現が原因部位の特定にとても参考になります。

以上から、「膝」そのものに問題がある「変形性膝関節症」の可能性は低いこと。また膝内側を通過する伏在神経が絞扼されておこる「伏在神経絞扼障害」の可能性も低いことが考えられます。

今回は、膝より上の大腿神経が急性の腰痛によって、「大腿神経痛」を誘発したのではないかという結論に至りました。

症例を発表された先生も「急性腰痛」と「大腿神経痛」を目的とした治療をされており、2週間3回ほどの治療で寛解となっていました。

鍼灸治療院にはこういった患者さんが少なくありません。

今回の「腰」に原因があって「膝」が痛むケースのように、原因部位と症状部位が離れていることは他の病気でもあります。

先日も、首を痛めて、手がしびれる「頸椎症性神経根症」など、
「レントゲンでは異常がありません」といわれて半年以上困られている
患者さんがお見えになりました。

今回の症例でも、同時に「腰」と「膝」の症状がでています。それぞれ別の病気が「同時」におこる確率よりも、ひとつの原因が同時に両方の症状を起こしていると考えるのが妥当だと再確認できた症例でした。

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