子供の鍼治療-小児鍼についてご存知ですか
といってもあまり馴染みがないかもしれません。
昔から、夜泣き、疳の虫、夜尿症、風邪を引きやすいなどといった子供特有の症状に、はりとお灸が使われてきました。
特に関西では小児はり専門の治療院もあるくらいですし、認知度も比較的高いと思います。
子供への鍼治療は関東ではあまり知られていませんが、それでもおばあさんや、親戚などから聞いて来院される方も少しいらっしゃいます。
では子供の鍼とはどういったものでしょうか、
子供の治療には通常の鍼とは違うものを使います。
皮膚にさすのではなく、さすり、ころがすような刺激を皮膚表面に与えます。治療時間も10分以内で済みます。
子供は長時間刺激を与える必要がありません。
すこしの刺激で良くなっていきます。
この鍼の刺激によって、お子さんが痛いと訴えることや、泣くようなことはありません。
刺激に敏感な大人にもこの鍼を使うことがあります。
お灸も糸のようなほんの小さいもぐさ(ヨモギを乾燥させたもの)を少し燃やす程度で、やけどのあとはもちろん残りませんし、熱さもほとんど感じないと思います。
場合によっては鍼だけで治療することもあります。
治療後は手足があたたかくなり、気持ちがよかったといった感想をよく聞きます。お子さんの症状が少しでも落ち着き、よく眠れるのはご本人にとってもいいことです。
また親御さんも安心でき、子育ての負担も楽になると思います。
お薬には抵抗があるものの、どうすればいいか対応に困っている方は一度ご相談いただければと思います。