患者さんとの体調管理について-ストレッチ
当院がある埼玉県春日部市内牧地区は公園や田畑も多く、散歩をするには最適な環境です。
しかしながら、最近の夏は暑く、体力に自信のあるランナーの方々以外は、日中の人影もまばらです。毎日散歩なさっている方の姿も夏場はほとんど見かけません。
特に高齢の方には、危険な気候になってきています。
ある女性の患者さんは、体調も良いので、少しでも今のうちに体力をつけて、将来寝たきりにならないようにということで散歩を始められました。
もともとストレッチをなさるなど、ご自分で体調管理をされています。
せっかく涼しくなったので散歩をはじめましたが、同時に日が暮れるのも早く、街灯が少ないこともあり、ちょっとひとりで歩くのは怖いと聞きました。
そこで、散歩はできるときにしていただき、ご自宅でできる頸や腰に負担のかからない腹筋運動や、関節に負担が少ないスクワットなどの方法を確認しながら一緒に行いました。
鍼灸治療だけでは残念ながら筋肉を鍛えることはできません。しかしながらストレッチや、簡単な運動などを少し加えていただくと、より良い状態を保つことができます。
当院では症状の経過をみながら、治療の最後に少しずつストレッチをおぼえて帰っていただくことが多いです。なかなかどんなストレッチをしたらいいか、わからない方も多いようです。ストレッチに関心があるかたには、PDFでその方に必要なストレッチをお渡しすることもあります。
正しいフォーム、余分な力がはいってないかどうか、呼吸はちゃんと行っているかなど、ちょっとしたポイントがあります。
その方法を患者さんと一緒に確認し、共有することで、患者さんご自身が体調管理に参加して効果を実感していただくことを意識しています。
はり・きゅう はりものセルフケアの柱はストレッチとお灸の2つがメインです。院内での鍼灸とセルフケアで日常生活を取り戻し、維持することに重きを置いております。