腰下肢痛と炬燵の関係-日常生活の注意点

腰下肢痛と炬燵の関係-日常生活の注意点

炬燵を出す準備をされている患者さんもちらほら聞きます、
最近は朝夕ともに肌寒くなってきました。
「炬燵」「腰下肢の痛み」で、お伝えしておきたいことがあります。

70代、女性の患者さんが左の腰と下肢の痛みを訴えて来院された時のことです。
初診から3回目の治療を終えた時点で、痛みは半分以下にまで落ち着きつつありました。
しかし4回目の治療に来られた際に、腰の痛みがすこしぶりかえしたとおっしゃいました。

詳しく伺うと、今回腰痛になる前は長坐位(床に足を伸ばしきった状態で座ること)でいる習慣があった。痛みがあるときはできなかったが、痛みが引いたので再び以前の習慣に戻したということでした。

ちょうどその時期は秋から冬に入る頃で、こたつを出し、足を伸ばしたまま座っておられたようです。

それから10日後の5回目の治療までは長坐位を一旦中止していただいたところ、痛みは10分の1~2にまでおさまりました。

ここ数か月、腰から臀部、下肢にかけての痛み・しびれを訴える患者さんを拝見することが続きました。

やはり、かなりの割合で長坐位で休まれている方が多いようです。
「炬燵」自体が腰に悪いのではなく、炬燵に入っているときの足を伸ばした姿勢が腰に負担をかけます

ということは、「座椅子」を使われている方も、たまに足を曲げられたり、立ち上がったりするなど姿勢を変えていただくとよろしいかと思います。

炬燵を出すこの時期、腰下肢の症状がある方で長坐位の習慣がある方は少し注意してみてください。
日常生活の見直しは鍼灸よりも大切なことが多いです。
炬燵での長時間の同じ姿勢にはお気を付けください

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