梅雨から初夏にかけての過ごし方-熱中症と冷房への対策

梅雨から初夏にかけての過ごし方-熱中症と冷房への対策

梅雨から初夏にかけてのこの時期は、気温や湿度の変化が激しいこともあり、体調管理が難しい時期です。

「湿」の体への影響

東洋医学の世界では、湿気や過剰な水分を「湿」と表現して、過剰な「湿」が体に様々な影響を及ぼすと考えられています。
「雨」と聞くだけで、気が滅入ったり。湿気の強いに日は頭が痛くなったり。古傷がうずいたりします。

いわゆる「むくみ」が様々な場所におこります。
また体の重だるさなどは多くの方が経験されていると思います。カルテを見返してみても、1年のこの時期だけ来院される方もおられます。関節痛や神経痛が多いでしょうか。
「湿」と同時に、気温の上昇による暑さもこの時期には厄介です。
暑くなってくるので、「熱中症」を注意するために、水分を補給します。

しかしながら、あまりに冷たいものを急にとりすぎると胃腸に負担がかかってしまい、胃が重くなり、食欲が落ち、体がだるくなります。
普段は必要以上に冷やして飲まず、ゆっくり飲まれることをお勧めします。

「暑熱順化」:「暑さ」に梅雨の時期から慣れておくのが熱中症対策のひとつ


昔は「暑熱順化(しょねつじゅんか)」といって、暑さに梅雨の時期から慣れ、夏の暑さに耐えられる体にしておく準備が自然とできていました。
最近は気象予報などでもこの言葉を聞きますね。

今は梅雨の時期から「冷房」が効いているため、体が暑さに慣れないうちに夏を迎えてしまい、熱中症にかかりやすいといわれています。
「暑熱順化」をするには、梅雨明けくらいまでにお風呂や軽い運動(5-10分位)で汗をかき、1週間程度続けると良いとされています。もちろん同時に水分補給をしながらです。

「暑熱順化」しておくと、体温が上がりにくく、水分補給で体力の回復がはやくなり、熱中症になりにくくなります。この時期から対策をしておくと、猛暑も楽にすごせるかと思います。

冷房への対策:一枚多めにはおりましょう、またお灸が貢献できます

また「冷房」が効いているところでは、神経痛や関節痛、古傷などがあるかたは、その部分に一枚多く着る、はおるなどの対策が有効です。

また、自宅でのお灸もお勧めです。関節などが湿気や冷房で冷やさないようにしましょう。

当院のある春日部内牧地区は、畑仕事や家庭菜園をなさっている方が多くおられます。
雨の日の翌日には草が一気にのびて、雨の合間の晴れている日に一気に草刈りをしてしまおうと頑張ってしまいます。

草刈りは目に見えて成果がわかり、達成感もあり、無理をしていることに気づきにくいようです。
草刈りの姿勢や、季節柄などもあり腰痛になられるかたもおられます。水分補給と休息をこまめにとっていただくことをお伝えしています。

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