埼玉県春日部市の鍼灸院 はり・きゅう はりも

〒344-0058 埼玉県春日部市栄町1-279
Tel:048-763-5323
おしらせ

お知らせ:春日部市の鍼灸治療院 はり・きゅう はりもからのお知らせ

 

お知らせ

 

こちらでは症例を中心に、鍼灸の研究についての論文の紹介、日常生活の注意点などについてご案内しています。

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足底腱膜炎と鍼灸

足底腱膜炎

足底腱膜炎と鍼灸

「足底腱膜炎」は踵から足の裏の指まで広がる「足底腱膜」に問題があり
痛みを起こします。主に踵に強い痛みを感じます。

朝起きた時の第1歩目や、長距離ランナー、飲食業など長時間の
立ち仕事に従事する方に多い症状です。

今回は「足底腱膜炎」についてご案内いたします。

足底腱膜炎の症状

・起床時の第一歩目の痛み
(足根管症候群と症状が同じため区別が必要)

・踵の内側の痛み(踵以外にも痛みを訴えます)

・階段の上り・爪先立ちで痛む

足底腱膜炎になりやすい人

荷重により踵に負荷がかかり、足底腱膜やアキレス腱を繰り返し
動かす動作の多い方になりやすい傾向があります。

・長時間の立ち仕事・歩行

・肥満

・長距離ランナー

・ダンサー

・偏平足

足底腱膜炎になる原因

足底筋膜と踵の骨への繰り返す負荷が、 足底腱膜の
付着部である踵の内側に痛みをおこします。

足底腱膜周辺の解剖

足底腱膜

・踵の内側から足の裏の指に広がっています。
(踵骨隆起内側から第1-5基節骨に付着)


・腱膜が始まる付近に、脛の神経の枝があり、
 痛みに関係することがあります。
(腱膜起始部から脛骨神経の枝、外側足底神経に影響)


・アキレス腱の動きとの連動により痛みが生じます。
(踵の骨膜を通じてアキレス腱につながる)


・足底腱膜の内外側に隣接している筋肉の影響を受けます。
(足底腱膜の内側:母趾外転筋)
(足底腱膜の外側:小趾外転筋)


・足底腱膜より深いところにある筋肉・靭帯の影響を受けます。
 (短趾屈筋が踵骨の内側に付着・長足底靭帯が踵骨に付着)


・ 踵骨付着部に最も負担がかかる といわれています。


・ 足底腱膜より浅いところに脂肪体があります。
 (踵骨下脂肪体・加齢で柔軟性低下)

足底腱膜炎の身体の状態

足・足の指・足の裏・ふくらはぎ(下腿三頭筋)が硬くなっています。

・足関節背屈制限

・ふくらはぎの緊張

・足底腱膜の緊張

・足指の筋力・機能低下

足底腱膜炎の所見

・踵骨内側の圧痛

・足趾・足関節の筋力低下

・ 踵骨棘が合併

足底腱膜炎の施術方針

・疼痛を誘発する運動の中止

・足底腱膜が緊張→踵の付着部の緊張緩和→アキレス腱のストレッチなど

・足底腱膜が弱化→付着部の荷重要素軽減
 →足趾・足関節の筋力強化・脂肪体・靭帯をやわらかく

足底腱膜炎の鍼灸施術

前項の「足底腱膜周辺の解剖」で述べた、問題のある部分へのアプローチが
中心となります。


・下腿三頭筋への刺鍼

・アキレス腱付着部への刺鍼

・踵内側の疼痛部位への刺鍼

・足底腱膜・踵骨下脂肪体への熱刺激

・足底・足指間・足関節周囲・下腿内側の循環改善

・足底腱膜・下腿三頭筋のストレッチ

・足指の筋力強化(荷重しない状態で)


鍼灸の施術をお受けになる前に

足底腱膜炎は重症度によって、痛みも異なります。

病院では痛み止めの処方、ヒアルロン酸・ステロイドの注射
医院によっては体外衝撃波などの機器があります。

またインソールなども有効な場合があります。

まずは病院で「足底腱膜炎」かどうかをしっかりと
診断をしていただくことが重要です。

踵が痛いから、「足底腱膜炎」だと
自己判断されないことは大事なことです。

「足底腱膜炎」の鍼灸症例については後日、ご案内いたします。

急性低音障害型感音難聴の鍼灸症例

急性低音障害型感音難聴の鍼灸症例


こちらの症例は患者さん個人が特定されないように変更を加えております。

低音障害型感音難聴

患者 

70代、女性


主訴

右耳の突然の難聴・耳鳴り・閉塞感

受診動機

突発性難聴で鍼灸受診経験のある家族のアドバイスで当院を受診した。

病歴

4日前、突然右の耳が聞こえづらくなる。蚊がいるような耳鳴り、
閉塞感がある。めまい・頭痛なし、顔・手足のしびれなし。

3日前に近隣の耳鼻科を受診、服薬を開始する。
カリクレイン・トリノシン・メチコバール・リンデロン

現在、2割ほど症状が軽減している。
医師からは診断名は言われず、「高音」「低音」どちらの
難聴かは伝えられなかった。自分では「低音」だと思う。

随伴症状は首・肩こり、背中の張り。鍼灸受診経験有

食欲正常数年来の睡眠障害健康診断・血圧などに問題はない。

所見

「風池」付近の圧迫で、耳症状が少し強くなる。
乳様突起周囲のむくみ、肩上部の緊張側頭部の筋張りなどが認められた。

初診


右上側臥位にて、頚部、後頭部、肩上部、側頭部、
顎関節部などの緊張を和らげ、循環改善を促す。上記部位に電気ていしんを使用。

「翳風」「天柱」「風池」「聴宮」「下関」「角孫」などへの置鍼15分。

水分摂取となるべく身体に無理のない生活を、心がけていただく。
難聴が「低音」か「高音」かを医師に確認していただくようお願いする

第2回(6日目)

耳鼻科からのステロイドの量が朝3錠 昼2錠 夜1錠から
朝1錠 昼1錠 夜0 となる。

医師から「急性低音障害型感音難聴」と伝えられる。

昨日、本日と少し楽。
耳栓をしていると耳閉感が楽だが、「ファンファン」と反響がある。

聞こえにくさは感じにくく、蚊の音はない。

電気ていしんで大迎-完骨をつないだ刺激を加え電気温灸器で
乳様突起から側頸部、後頭部に熱を加え、緊張を緩め、循環改善を図る。
手足のツボにも数か所、鍼を加える

また睡眠の質が少しでも改善できるように、首・肩の緊張を取るようにした。

第3回(8日目)

蚊の音、耳鳴りは消える。つまり感もない難聴は感じない
「ボワンボワン」と自分の声、テレビの音が反響する。

起床時はすっきりしている
家事を少しずつ、以前のようにするようになった。

気になっていた家事を再開でき、気分が良い。

第4回(11日目)

耳鼻科にて聴力の回復がオージオグラムで確認された。
ステロイドは終了した。

蚊の音もない閉塞感もぬけてくれる。昨日は1日中、
スッキリしていた。

周囲の音に反応して「ボワンボワン」と反響するのは少し残っている。

側頭部「角孫」付近の圧痛を訴えられる。
同部位に硬結も確認できたため、水平刺で置鍼10分、
その後、硬結縮小を確認した。

発症前の習慣だった「ラジオ」を聞くことが苦痛ではなくなった。

第5回(15日目)

前回施術後、2日間ほど「ポワンポワン」した反響音はなかった。
しかしながら、昨日、本日とあったりなかったりが続いている。

施術を終えて

早期の耳鼻科の受診、「急性低音障害型感音難聴」であったこと。
鍼灸施術のタイミングが早かったなどの「好条件」があり、
妥当な経過をたどったように思えます。

難聴・耳鳴り・耳閉感については改善。反響音については、
日によって変化がある状態で終了となりました。

生活面においては、ご家族の協力もあり、患者さん自身の
負担の軽減につながったと思われます。

お見えになるごとに、症状が少しずつ軽減され、
ご本人の表情からも安心感がうかがえました。

8月の休診日のご案内

はりも

 

8月の休診日のご案内

 

 8月の休診日は下記5日間となります、

 

2日(金)、3日(土)、12日(月・)・21日(水)、25日(

 

ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

 

 

 

手術前・手術後の手根管症候群-鍼灸2症例

 

手術前・手術後の手根管症候群の鍼灸2症例

 
今回は手術前の手根管症候群と手術後の手根管症候群の
2つの症例をご紹介いたします。
 
手根管症候群に対して、鍼灸は保存療法の一つです。
 
手術を希望せずお見えになる方が大半ですが、
鍼灸に限らず、一定期間の保存療法で改善が見られない場合、
手術の適切なタイミングを妨げないことも重要です。
 
また、手術後に痛みや、しびれ、違和感、つっぱり感などを
訴えて鍼灸院にお見えになる方もいます。
 
どちらも簡単なものではありませんが、以下の症例が
ご参考になれば幸いです。
 
下記症例は患者さん個人が特定されないよう内容に変更を加えております。
 
 
手術に至らなかった手根管症候群の鍼灸症例
 
 
患者:30代、女性
 
病歴
 
2ヶ月前から違和感、1ヶ月前からしびれが始まる。
右前腕橈側の感覚が低下している。
右母指、示指、中指、に痛み、しびれがある。
 
近隣の整形外科で「手根管症候群」と診断を受ける。
 
ビタミン剤が処方されるが症状は軽減されない。
 
夜間痛あり、起床時が最も痛みが強い。
就寝時に朝が来るのが怖く、あまり眠れない。
 
中指にバネ指がある。
 
朝、蛇口をひねるのが辛い、ペットボトルの蓋を開けれない。
 
仕事は週5日、5時間の調理業務
 
前腕のストレッチをすると、少し楽になる。
湿布はしていない。
 
首、肩こりはあるが頚椎の動きによる
上肢症状の増悪はない
 
既往歴なし
 
 
身体診察
 
ファレンテスト(+)
ハンドダイアグラム
 
ルーステストは施行するも不明
 
手根部、手掌部の押圧でいくつか指に放散痛が
再現される。
 
 
施術方針
 
まずは夜間痛の軽減を第一目的とする。
 
症状が半分位になるまでは週1回の頻度の施術を
提案するが、仕事との兼ね合いをみながらの
頻度となる。
 
 
 
初診
 
前腕前側の緊張が強く、母指が内転位になっている。
右上側臥位にて右肩上部、側頸部に電気ていしん、電気温灸器と指圧。
 
仰臥位にて、右前腕、母指球に電気ていしん、電気温灸器を加える。
 
 
第2回(9日目)
 
朝の痛みは変化なし。夜間痛は頻度が減る。蛇口をひねるのは少し楽になる。
中指のバネ指は変わらず。指のしびれも変化なし。
 
日中、仕事中は症状を忘れられる。
施術日、翌日、翌々日まで調子は良かった。
 
前回の施術に加え肘周囲の緊張部位にも施術を加える。
また、前腕の硬結部位に数本置鍼を加える。
 
 
第3回(22日目)
 
大きな変化がない。バネ指の頻度が少し減った程度。
 
 
第4回(36日目)
 
朝、中指が動かしづらい。夜間痛はほとんどない。
夜、前腕を触ってみると冷えていることが多い。温めると
少し楽になる。
 
ツボでいう「郄門」付近、深指屈筋や母指球外側の押圧で、
指に放散する部位があることが判明。
そこから尾側へ2.3㎝の部位の押圧で、バネ現象が軽減する部位を
確認。
 
手根管
 
 
 
変化が乏しいため、置鍼に加え、旋捻、雀琢を加える。
これまで取りきれなかった前腕の緊張部位が大幅に小さくなる
 
自宅灸を行ってもらうことにする
 
 
第5回(51日目)
 
前回の施術の直後から、急激に改善されたとのこと。
夜間痛ほぼなし。バネ指も頻度と程度が大幅に減る。
 
施術は前回通り。
 
 
2週間後、仕事が10日ほど休みになり、手を休めることができた。
それから、2ヶ月経過してからも、症状の再発がないとの
連絡をいただき、終了となった。
 
 
施術を終えて
 
夜間痛など、症状が強く、仕事での負担も大きかったが、
当初は鍼をなるべく使わず、
電気ていしんなど弱めの
施術から始めた。
 
前腕全体の強いむくみと緊張は取れた一方で、
前腕前側の硬結部位がより明確になったが取りきれず、
改善のスピードもゆるやかでした。
 
 
夜間痛に改善が乏しいことから、これ以上改善が見られない場合、
医師と手術の相談をしていただくことを考える。
 
4回目の施術で緊張部位が鍼により縮小しました。
さらに自宅灸とまとまったお休みにより、
負担が減ったため、大幅な症状改善につながったと感じています。
 

以前は「手根管部」に直接鍼をしていましたが、改善も限定的でした。
今回の施術では「手根管部」に鍼はしておりません。
 
昨今、「筋膜」という筋肉を包む膜に注目があたり、
理学療法士による報告でも、
「手根管部」ではなく、
関連する「筋膜」をゆるめることで、

手根管症候群の改善をもたらした例を読んだことがあります。
 
今回の症例と同様に前腕の緊張部位を手によって緩めたものでした。
 
「手根管」そのものではないところに、原因があることを
確認できた一例となりました。
 
 
 
 
手根管症候群手術後のつっぱり感
 
 
患者 70代 女性
 
病歴

8か月前、左手の手根管症候群と母指腱鞘炎の手術を行う。
術後は、痛みが10→7となる。
術後は痛みどめの薬の処方だけを受ける。
 
現在左手の痛みは7→1ほど。しびれが残っている。
最近、ようやく左手に時計ができるようになった。
 
左手の手術痕、特に母指球のつっぱり感が最も気になる。
 
 
手根管2
 
 
手術痕に対する突っ張り感、冷感は直接お灸をすることが
多いです。
 
この患者さんは喘息はありませんが、日常的に咳き込むことがあるため、
煙の出るお灸は使用できませんでした。
 
 
手術後もあまり動かしてないこと、動かし方の
リハビリ指導も受けてないため、手にむくみが認められました。
 
患者さん自身が鍼が怖いこともあり、
電気ていしんと電気温灸器で対応した。
 
 
3回目くらいから突っ張り感の軽減がみられ始めました。
 
滑走性を促すトレーニングのプリントを確認し、
自宅で行っていただく。(目薬をさす時についでに行ってもらう)
 
本当に徐々にですが、滑走性のトレーニングを加えてから
お見えになるたびに突っ張り感の程度と頻度が
減りました。3か月もするとほとんど感じないようになりました。

施術やトレーニングで血流改善がなされ、回復につながったと
感じています。

 
 
 
 
 
 

7月の休診日のご案内

せんねん灸

7月の休診日のご案内

 

7月の休診日は下記4日間となります。

3日(水)、13日(土)、17日(水)、21日(

ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。