高齢者のひとり暮らしとエアコン
今年はまだ5月にも関わらず、気温30度を超す日がでてきました。「熱中症」対策が必要な時期になってきました。
当院では往診をしているので、高齢者のご夫婦や、おひとり暮らしの方のご自宅に伺うことがあります。そこで、離れて暮らすご家族からお水やスポーツドリンクなどが届けられている光景を目にすることがあります。
喉の渇きや、熱さには敏感でない方もおられますが、水分補給はほとんどの方が意識されるようになりました。
一方で温度を下げるためのエアコンには少々問題があるようです。
- リモコンの字が小さくて読めない
- なにかの拍子に冷房以外のモードになってしまったときに、元に戻す操作がわからない
- 温度の調整方法がわからず、日中と夜も同じ温度にしてしまい、就寝中は寒くなってしまう
- 直接冷風が体にあたってしまい、体が冷えて、夏でも足がつったり、頸・肩こりが増してしまう
- こういった問題を人に尋ねるのが苦手で、我慢し続けてしまう
その反面、お休みになる場所を変えたり、隣の部屋のエアコンをつけ、襖の開閉具合で冷気を調整されたりと工夫もなさっておられます。
冷気で頸・肩が凝る場合は、手ぬぐいなどを頸に軽く巻かれるとよろしいかとおもいます。
エアコンをつけているかを確認するだけでなく、リモコンの操作や、何か我慢されていることはないかを周囲から聞いてみると、もっと猛暑を楽に乗り切れるかもしれません。