変形性股関節症-日常成果の影響と予防
「変形性股関節症」は股関節の痛みの代表的な疾患です。
30代から50代の女性で多くみられますが、鍼灸院でも少なからず出会います。
「変形性股関節症」の初期には股関節周囲に「重い」「だるい」「鈍痛」などがあり、運動すると痛みの程度が強くなりますが、休むと軽減されます。
しかしながら、症状が進むと安静にしていても痛みがでたり、股関節だけでなく、
腰、臀部、大腿、膝など痛みの範囲が広がり、日常生活への影響が多くなります。
たとえば「靴下がはけない」「階段がつらい」「トイレの立ち上がり、しゃがみがつらい」「長時間の歩行がつらい」などです。
対策としては「体重の減量」「筋力アップ」「関節可動域の拡大」「疲れる前に休む」ことに注意し、「杖」「靴」「リュック」を使用することもあります。
気をつけることは
「肥満」「肥満による運動不足(→骨密度低下→骨粗しょう症への移行)」
「過剰な運動(歩くと体重の3-4倍、走ると体重の5-7倍の負荷が股関節にかかります)
「長時間の立位、座位、車での移動」「重いものを持つこと(買い物、孫の世話)」
「変形性股関節症」は程度によっても症状の部位や痛みの強さが様々です。腰、膝などに影響がでることもあるため,患者さんと治療者の協力がより必要と感じています。
参考記事 「股関節を痛めた時の生活上の注意点」
参考文献
- 「変形性股関節症のリハビリテーション 患者とセラピストのためのガイドブック」
- 「手術をしないで乗り越えた股関節症15年の記録
リハビリテーションと患者・医師・トレーナーによる連携医療の重要性」