急性腰痛(ぎっくり腰)と往診について
急性腰痛は本当に突然、何のきっかけもなく激しい痛みが襲ってくることも多く、大半の方はなんとか当院まで来院なさいます。
時に、ご自宅のトイレに行くことも困難な状態の方からは往診のご依頼をお受けすることがあります。
昨年も数件、ご依頼があり往診に伺いました。寝返りひとつするのも一苦労で、ご家族の方も車に乗せて病院につれていくこともできず、困っておられました。
やはり来院できない状態ですから、症状も強いケースがほとんどでした。
それでもほとんどの急性腰痛は、症状は激しいですが、楽になっていく期間もまた短いのがひとつの傾向です。
余程まれなケースでない限り、数回の鍼治療で変化が実感できるのが急性腰痛の病態の特徴です。
鍼灸は様々な疾患を対象としていますが、関節、筋肉が原因の急性腰痛に対しては、自然経過よりも早い緩解が見込める有効な治療手段であると実感しています。
特に発症初期の対応を間違ってしまうと、痛みが強くなったり、痛む期間が長くなってしまうことがあります。
よくやってしまうのが、「お風呂」です。温めて治そうとして炎症が強くなり、かえって痛みを増してしまいます。
そのほかにも、注意点がいくつかりますので、下記の記事を参考にしてください。
→「ぎっくり腰になった時に知っておいてほしいこと」
具体的な症例については、 「症状と症例」でもご案内しています。