埼玉県春日部市の鍼灸院 はり・きゅう はりも

〒344-0058 埼玉県春日部市栄町1-279
Tel:048-763-5323
指の痛み

ばね指と鍼灸

ばね指

 

ばね指について

 

「ばね指」は指の曲げ伸ばしの際に弾くように「パチン」となり、
痛みや不快感を伴います。

「パチン」となる前に指の付け根の「痛み」「腫れ」「引っかかり感」
などの症状が先にでてきます。

 

肘から伸びた「筋肉」が手首あたりで「腱」という組織に変わり、
指の動きを行っています。

普段は指を動かすたびに「腱」は「腱鞘」という
トンネルを問題なく通過しています。

しかしながら、指を使いすぎると「腱」に「炎症」がおきます。

「腱」が腫れたり、分厚くなることで、「腱鞘」を通過するときに
引っかかりがあり、通過しきった時に「パチン」となります

 

「ばね指」の一番の原因は「指の使いすぎ」です、
また妊娠、出産、更年期、糖尿病、人工透析なども
関係するときもあります。

 

ばね指になる段階

  1. 指の痛み、腫れ、熱感、使いすぎた時に痛み
  2. 指を動かしたときに痛み、ひっかかり感
  3. 「パチン」となる、弾く感じ、痛みの増悪 (ばね指)
  4. 指を動かしたくない、固まって動かせない

 

1.2の段階は「腱」に炎症が起きている段階、
3は「ばね指」になった段階、
4は「ばね指」が進行した段階です。

病院では4の段階では手術の対象にしているようです。
鍼灸院でも4の段階の患者さんに出会うことはあまりありません。

 

手根管症候群・腱鞘炎などと合併していることがあります。

 

ばね指に対する鍼灸施術と予防

当院では指そのものに鍼をすることはあまり多くありません。

電気ていしんと指圧で指・掌・手の甲・前腕のむくみと緊張をまず
とることから始めます。

 

ばね指の患者さんの前腕は全体的に緊張が強く、
硬い箇所がいくつかあります。

 

そういった場所を押さえながら、ばね症状のある指を動かして
いただき、確認を進めていくと、
ばね症状が弱くなる、
または消失する点を
見つけることができる場合があります。

 

ばね指を起こしている、指そのものではなく、指を動かす
前腕の
筋肉(または筋膜)に問題があるときがあります。

 

その点を時間をかけて、鍼や電気温灸器などで柔らかくすると
ばね症状の緩和に近づきます。

 

鍼は前腕の筋肉でも浅い層のものではなく、深部の層の
筋肉に原因があるときに効果的な印象があります。

 

その他には、指を動かす腕の筋肉に加え、肩や背中などの
緊張を緩め、指だけに負担がかからないことを意識しています。

 

指への負担は、指を使う「回数」「強度」
「患者さんの状態(筋肉、関節、腱など)」で決まります。

普段の生活で、どのような動作が指に負担をかけているのかを確認し、
ストレッチや、体の使い方、日常生活の工夫なども提案しています。

数回拝見して改善傾向にないときは、当院での施術を
中断することもあります。

 

 

 

関節リウマチ-(鍼灸症例)

関節リウマチ-(鍼灸症例)

 

関節リウマチは複数の関節に炎症が起きる、全身性の疾患です。

当院では関節リウマチにはお灸メインで対応しています。
今回は関節リウマチについての一症例を紹介いたします。

 

この症例は患者さんが特定されないよう内容を一部変更しています。

 

患者:55歳、女性

主訴:足背の痛み

遠方に住んでいる母親の介護や、仕事で全身が疲れている。
更年期の症状もありつらい。足背が痛いのでみてほしい。

 

現病歴


10ヶ月前に首の痛み、肩こり、目の疲れ、右膝の痛みを訴え当院を受診。

他院ではストレートネックといわれ、通うものの改善しなかった。

また、不眠、動悸、肌荒れなどの更年期症状もつらい。

平日は事務仕事をパソコンを使って9時から17時まで行い、
同時に責任ある立場でもある。週末は遠方に住んでいる
母親の介護に通っている。

3ヶ月前に右手が腱鞘炎になり、肩まで痛くなる。
パソコンの使いすぎだと思っている。

今回、今までの症状に加えて足背の第3,4趾、右第2,3,4,5趾の間に
痛みが出てきた。歩くと痛い、靴を脱いだり、休んでいると楽になる。

窮屈な靴は履きたくない。しびれはない。
腰から足につながるような痛み、しびれはない。

膝は痛いが、下腿に痛みは感じない。夜間の痛み、
原因不明の体重減少はない。外傷は無い。

 

一般健康状態

 

食欲あり。不眠(寝付き悪い、中途覚醒無し、早朝覚醒なし)、
発熱無し。排尿は問題ない。

便秘傾向。お酒は嗜まない。喫煙歴なし。

 

既往歴

交通事故で頚部を痛める(時期不明)

家族歴

姉が膠原病

身体診察

身長165㎝、体重65kg、BMI 23.8  

第3,4趾、右第2,3,4,5趾間を足背、足裏から触診し圧痛を認める。
発赤、腫脹、熱感、冷感、皮疹なし。外反母趾(両側)が認められる。
母趾以外の変形は認められない。

 

診断モートン病

根拠:①疼痛部が足趾間に限定される

    ②歩行で悪化。休息や靴を脱ぐと楽になる。

    ③疼痛部で圧痛が認められる。

鑑別疾患

  ・腰部脊柱管狭窄症:神経根症状が認められない。
         (殿部、大腿、下腿に症状が認められない)

 

施術とその経過

他院では、患者さんが訴える多くの症状は精神的なものが
原因であると伝えられた。確かに、睡眠障害、介護、
仕事の状況などの要因があるものの、食欲があり、
仕事にも休まず行っているため、全ての原因を精神的な
ものとは考えにくい。

足趾の症状から病歴を取り直し、モートン病と判断をし、
施術を進めた。

 

第1回

モートン病として、第3,4趾、右第2,3,4,5趾間に
足背から1寸3分のステンレス鍼で直刺1㎝、置鍼15分を行った。

その後、同部位に糸状灸を各3壮行った。施術後の立位、歩行で
痛みは再現されない。窮屈な靴ははかない。歩きすぎないよう伝える。

 

第2回

以前ほどではないが、まだ痛みは残る。前回の施術に加え、
足裏から糸状灸3壮を加える。

その他の症状の病歴を取り直す。うがいによる後頚部、肩上部の痛み、
シャツの着脱による右肩前面の痛み、右上肢の挙上が肩の高さまでしか
痛くてできない。

以上から頚椎症性神経根症、肩関節疾患を疑い、施術を加える。
頚部には就寝時にタオルをまくように伝え、
肩はサポーターをするよう
アドバイスした。

 

第5回

兄弟が介護を手伝うようになり、少し負担が減った。

肩関節には肩関節前面の阿是穴に切皮置鍼、直接灸3壮。

施術後は上肢の挙上は180°可能となる。足の痛みは
施術後1.2週間は持つ。
足の施術は前回同様

 

第6回

寒くなってくると左肘や膝が痛くなってくる。

肘はパソコンで痛めたと思っている。
膝は膝関節前面が痛む。階段の降りが上りよりも痛む。
変形、炎症所見は認められない。

どの症状も施術後は痛みが劇的に改善する。
全体的に鍼も浅く、強い刺激はしてないが効果が出ている。

 

第12回

膝の痛みのため、整形外科を受診したところ、血液検査の結果、
関節リウマチと診断される。

お灸によって楽になるので施術は継続することとなった。
施術はお灸をメインに切り替え、関節を中心に施術を行った。

 

第14回

病院での薬があい、以前より痛みが軽減している。
将来は薬なしですごせるようになりたい。

お灸での施術後は関節の痛みはやはり劇的に軽減する。

その後は、痛みが強くなった時にお灸メインの施術を行い、
普段は服薬と自宅灸でコントロールしている。

 

まとめ

患者さんの多くの訴えを精査せずに
原因を精神的なものだけに求めるのは避けなくてはならない。


一方で、今回の症例では病歴からモートン病と仮説を立て、
主訴である足背の痛みが施術によって改善されたが、
その後の判断にミスがあった。

足背以外の他の関節に対して、局所の症状をそれぞれの
病歴から診断してしまい、
一元的に全身疾患として
判断しなかった点に問題があった。

関節リウマチについては、末端から症状が始まり、
左右対称に小さい関節から大きい関節に症状が広がることが頭にあった。

今回は手指の症状の訴えがなく、肩関節、膝関節の症状が
左右対称でなかったため、関節リウマチを除外して考えていた。

しかしながら、左右対称ではないものの、多関節の痛み、
年齢、性別、家族歴などから関節リウマチを示唆する病歴は確かにあった。

 

一般的に、関節リウマチに対する浅い鍼やお灸は患者さんが
実感できるくらい直後効果が高いことが多い。

今回は病歴だけでなく、施術直後の変化からも、関節リウマチを
疑うべき反省症例であった。

 

 

手指の関節の痛み-関節リウマチにはお灸を!!

手指の関節の痛み-関節リウマチにはお灸を!!

 
手指の関節の痛みといえば「関節リウマチ」が有名です。

最近では手の関節の変形が進行した患者さんを
拝見する機会は少なくなりました。
 
昔より薬が良くなり、早期発見、早期治療がなされている
ことがひとつの要因だと思います。

 しかしながら、朝方や気温が下がった日には関節が痛く、
はばったい感じがする方はまだまだおられます。

糸上灸1

関節リウマチの施術のメインはお灸です

鍼灸では体質を整える全身治療と関節の痛みを
すぐにとる局所治療を併用します。

全身治療は、少しずつ根気よく行いますが、
一方で局所の治療は即効性を目的としています。
 
鍼灸院での施術は全身と局所の両方を行います。
患者さんのご都合で局所だけのお灸の場合もあります。
 
鍼灸でのお灸は「直接灸」(肌に直接もぐさをのせて行うお灸)で
行います。糸状灸というごくごく小さいもぐさを使用して
関節部にお灸をしていきます。
 
少しチリッとした熱さは一瞬ありますが、想像してたほど
熱くなかったとおっしゃる方も
大勢いらっしゃいます。
 


ご自宅でのお灸をお勧めします

それから、ご自宅でのお灸を強くお勧めしています。

最初は、市販のせんねん灸が使い方も簡単で熱や
刺激量もソフトなため、お勧めしていますが、
痛みがせんねん灸でコントロールできない場合もあります。
 
やはり関節リウマチには、先ほどの「直接灸」
より効果的だと思います。
「直接灸」は熱や刺激量も
せんねん灸に比べると強く、手間もかかります。
 
特に、関節の痛みが強い方には
「直接灸」でないと効果を実感しにくいことがあります。
お灸をする部位が多い場合は、「直接灸」の方が
せんねん灸よりも経済的です。

たとえば指の関節に対しては、
「指の関節の痛みに対するお灸」(画像参照)
のような部位にお灸をします。

糸状灸の大きさであればひとつの部位に
1壮から3壮(お灸は「壮」という単位で数えます)で十分です。
 
 

「直接灸」の方法は気軽にお尋ねください


以前に関節の変形、肥厚が進んだ患者さんにお灸をし、
またご自身でも自宅灸をしていただいたことがあります。

変形自体を改善することはできませんが、
痛みに関しては随分よくなったと喜ばれていました。

その方には「直接灸」のやり方を、治療院で何度か
学んでいただきました。

治療院でのお灸で効果を実感できた患者さんには
「直接灸」のやり方をいつでもお教えします。
一度お灸の方法を習得していただくと、関節リウマチ以外のこと
に対してもお灸で対応できるメリットもあります。

また、もぐさもお分けしますのでお気軽にご相談ください。
「関節リウマチ」以外では、お仕事で手指を良く使う方、
手芸、特に縫い物など長時間夢中になってしまい、
気づいたら手指を酷使していた方がお見えになることが多いです。
これから寒くなる時期ですが、なかなか改善しない手指の
症状に困られている方は、一度お灸をおすすめいたします。
手指の関節の痛み-関節リウマチ
 

指の関節の痛みに対するお灸

指の関節の痛みに対するお灸

 

当院では指の症状でお見えになる方が意外に多くいらっしゃいます。

病院を受診された後にお見えになることが多いのですが、
明確な「痛み」以外にも、「はばったい」「動かしづらい」と
いった表現で訴えられることがあります。

指の関節の痛みで有名な「リウマチ」よりも、職業による使い過ぎや、
ガングリオンなどのできものなどによるものが多いように思えます。

治療院ではお灸や、手による施術でアプローチしています。

病院では「手を使わないようにしてください」と
アドバイスをされることが多いと患者さんからは耳にします。

しかしながら、なかなか日常生活で手を使わずに過ごすことは
難しいようで、患者さんも苦慮されています。

もちろん、関節部に熱を持っていたり、あまりにも頻回な使用で
負担がかかるときは可能な限りの安静やアイシングのアドバイスを致します。

そこで当院では、手は最低限使いながらも、治療院での施術と
安静・アイシングなどの生活上の工夫をしていただくとともに、
ご自宅でのお灸をおすすめしています。

「指の関節の痛み」に関しては、他の症状のケースよりも
特にご自宅でのお灸をおすすめしています。

お灸をする部位は、痛む関節の前後と両側面になります。
下記の写真の赤点の部分となります。

お灸をする数は患者さんの症状の程度により決めています。

なかなかしつこい指の症状には、お灸を試してみる
価値は十分にあると当院では考えています。

 

指の側面

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指の掌面

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指の手背面

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