埼玉県春日部市の鍼灸院 はり・きゅう はりも

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進行する腰の痛みは要注意-腰痛と尿管結石

進行する腰の痛みは要注意-腰痛と尿管結石

腰痛と尿管結石

 

動かさなくても痛い、進行する腰の痛みは要注意です!

 

鍼灸治療院では最も頻度が高い症状といわれる「腰痛」。
腰痛の原因は様々ですが、筋肉や関節由来のものがほとんどです。
 
前にかがんだり、後ろに反ったり、歩行時に痛みがあったりと、
なんらかの「動作」によって痛みをおこすのが特徴です。
 
一方で、動作に由来しない、つまり安静時に痛む場合はたちどまって
その原因を考える必要があります。
 
*この症例は患者さん個人が特定されないよう内容に変更を加えております。
 

鍼灸施術症例

 
患者 60代、男性
 
主訴腰痛(左)
月に1回程度、運動や仕事で痛みや疲労が出た時に当院で鍼灸治療を受けている。
当初は左腰痛と坐骨神経痛の治療を行っていたが現在は症状が落ち着いている。
 
 
施術から経過
腹臥位で治療を開始、頸、肩、背、腰、下腿と訴えのある部位を中心に置鍼。 
10分程経過したところで、右わき腹とお腹の痛みを訴えられる。
 
普段痛む場所とは異なり、痛みは奥の方に感じる、「鈍痛」と表現された。
うつ伏せの姿勢がつらいかと思い、すぐに抜鍼後、仰臥位にする。少し楽になる。
 
吐き気(-)、嘔吐(-)、盲腸は手術済み、排便はここ数日、水様下痢。
数日前に宴会で塩辛いものを食べすぎて腹痛が続いていた。発熱なし。
 
数分後、右腎臓付近の痛みを訴え、程度も強くなってきたため、
側臥位と座位でCVA叩打痛を行う。どちらも右側のみ陽性。
前屈・後屈動作で腰痛、腹痛は誘発されない。
 
安静時痛、自発痛と判断し、腎臓関連の痛みの可能性が高いと説明し、
施術を中止した。

来院時にはなかった倦怠感が、帰られるときにはあった。
運転はできるようでしたので、すぐに病院に行っていただいた。
 
数時間後、患者さん自身から電話があり、
「尿管結石」と診断される。
点滴、痛みどめの処方で症状は落ち着いていました。
 
病院に着く直前まで痛みはどんどん増していき、患者さんは
「胆石」を患った時のことを思い出したそうです。

以前の尿管結石は10年前。ここ数日は尿が濃かった(血尿の可能性)
と教えていただきました。
 
ここ数日の下痢は石のせいもあるのではと病院で説明された。
胆石の既往は初診時に確認していましたが、尿管結石の方は
未確認でした。
 
1週間後、痛みどめの服用が終了、石の排出が確認された。
 
 

尿管結石時にあらわれる腰痛に伴う病歴

 
来院時にはなかった症状がわずか数十分のうちに、
どんどん痛みが増していく症例でした。
 
患者さんはなんとか運転できる状態で、病院には間に合いましたが、

「安静時の痛み」「進行する痛み」といった病歴は、尿管結石以外でも
注意すべき病歴で、素早い判断が求められると強く感じました。
 
今後も「赤旗徴候」といわれる、今回のような危険な病歴について
緊張感をもって
確認したいと思います。
 
 

 

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