お灸をどこのツボにすればいいかわからない時

お灸はどこのツボにすればいいの?

お灸に興味はあっても、どこにお灸をすればいいのか
最初はよくわかりませんよね。

来院された患者さんには症状をうかがっているため、お灸が必要な場所や個数、頻度などを直接細かく説明しています。
しかしながら、治療院に行くほどでもない状態やお忙しいときに、いつもとは違う症状がでることもあります。
そういった時に患者さんご自身でお灸ができることは、ひとつの安心につながると当院では考えています。

ツボ以外にもお灸をしてもいい理由

いわゆるツボ(経穴)といわれるものは全身に361個あります。

それ以外にも押して痛むところを「阿是穴(あぜけつ)」という別のツボがあります。
本やインターネットにのっている「いわゆるツボ」もいいのですが、ご自分で痛いと思うところ、特に押したり、動かしたりして痛むところにお灸をするのは非常に効き目があります。
私自身も治療の中で、いわゆるツボを使いながらも、患者さんに聞きながら押して痛むかどうかを確認し、「阿是穴」を使っています。
患者さん自身がいちばん痛いところを把握しているので、これを使わない手はありません。
「押して痛いところ」、「動かして痛いところ」をぜひ見つけてご自宅でのお灸に活用していただきたいと思います。

押して痛いところの探し方

押して痛いところはただ上から下に押しても痛いのですが、押す方向によっても感じが違うと思います。
たとえば肘周辺などは「肘を曲げた状態」で押すのか、「肘を伸ばした状態」で押すのかで痛みの感じ方が違います。
押してより痛みがはっきりとわかる状態でお灸をすると効き目も変わってきます。
普段の生活の中で痛みの出る状況が分かっているときは、その動作を再現した状態(たとえば、足首を伸ばした時なら、伸ばした状態で)でお灸をされると良いかと思います。
「押し方」と「押される場所の状態」が大切です。

お灸の前後でツボの変化を確認

お灸をするとツーンとした熱自体が心地よいのですが、お灸の前後で変化を確認してみましょう。
痛みの変化、皮膚の変化(凹みが小さくなったりします)動きがスムーズになるかどうか、血行が良くなって赤みがあるかどうか。
お灸を1つするのか3つするので違いがあるかどうか(1か所最大3つくらいまでです)。
お灸は一日に1回で十分ですが、患者さんを診ているとお灸を継続する期間によって得られる恩恵があると感じています

ご自宅でのお灸の注意点

お灸をする時は「いわゆるツボ」に加えて、押して痛いところ「阿是穴」を使うことで一定の効き目が期待できるという話をいたしました。
しかしながら、痛む部位=原因部位ではないこともあります。
例えば、手にしびれや痛みがあったとしても、首が原因であったり、肘が原因であったりと痛い部分と原因部位が一致しないことがあります。
押して痛むところにお灸をすると効果があるときはいいのですが、効果がないときは他の原因が考えられます。
状態を正確に判断をして治療部位を変える必要があります。

また、ご自宅でお灸をされるときに注意すること も併せてご確認ください。
ご自宅でのお灸の適応と限界を知りながら、日常生活にうまく取り入れていただければと思います。

  • 押して痛いところ、動かして痛いところも立派な「ツボ」です。
  • 押し方にもコツがあります。
  • お灸の前後でツボ、痛み、動きの変化を確認しましょう
  • お灸は注意点を守って、日常生活に取り入れてください
  • ツボの場所を示した簡単なリーフレットもご用意しております。

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