しもやけにお灸を

しもやけにお灸を



寒くなると「しもやけ」の患者さんがお見えになることがあります

普段は大丈夫な方も、体育館や、お寺、冬のキャンプなど何かの用事で
長時間寒い場所にいなくてはいけないときによくなられるようです。

「しもやけ」をメインの訴えにする方は少ないのですが、
当院では全身治療の一環としてお灸をいたします。

「しもやけ」へのお灸は、早めの方が効きがはやく、お勧めです。
具体的には足であれば、かゆみのある指の末端に必要な数のお灸をいたします。
(しもやけのあるところにお灸をします)

また足全体の血流を良くする目的として、
ツボでいえば「湧泉」「太衝」「三陰交」「足三里」なども使います。
身体全体のことを考えると、腹部、腰部なども箱灸などで温めることがあります。

ご自宅では、せんねん灸などの台座灸を使っていただいたり、
下腹部と骨盤部の両方にカイロを張っていただくこともあります。
低温やけどに気を付けていただき、適切に使っていただくと、下肢への血流を促進できます。大きい血管と末梢の血管、両方から熱を運び、しもやけを防ぎます。

もちろん、入浴や運動も効果的です。
また就寝前に布団乾燥機で足元を温めておくのもお勧めです。

まとめると「しもやけ」のある末端にはお灸を複数回、脚全体には血管が通っているツボを活用してお灸を、さらに下腹部と腰部も意識して温めることでより効果が期待できるということです。

ひとつ大切な注意点があります。
糖尿病などで末梢性の血管障害があるかたは、自己判断でのお灸は避けてください
また、妊婦さんもお灸をされる場合は産婦人科医と相談の上、行ってくださいますようお願いいたします。

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