せんねん灸のセルフケアでの活用
以前、「せんねん灸セルフケアサポーター講習会」というものに参加したことがあります。
当院では開業時からせんねん灸をはじめとした「ご自宅でのお灸」を
セルフケアとして活用していただくことを勧めてきました。
自律神経失調症や、更年期障害、また不定愁訴といった検査では問題がないけれど、
これらの症状は改善に時間が必要なケースがあります。
鍼は患者さん自らすることはできませんが、「お灸」はご自分でもできますし、
また上記のような慢性症状には「お灸」の方が相性がいいと思います。
とはいっても、一般の方はあまりお灸になじみがありません。
お灸に火をつけること自体が少し怖い方もおられます。
(最近はライター、マッチも使わない方が増えました)
患者さん自身が「お灸」をする際に抱える不安を鍼灸師がどのように
サポートし、お灸をうまく活用していただくかは大切なことです。
患者さん自身がツボをとるときのコツや、その目安、変化の感じ方や、お灸の個数の決め方など、様々な内容を確認しています。
患者さんの状態や、環境などは様々ですが、その患者さんのニーズにこたえられるように
様々な種類のお灸があり、患者さんをサポートするお灸の先生も増えてきています。
せんねん灸はお灸の中のひとつの選択肢です。
ソフトな温熱で使いやすいのが支持されるひとつの理由だと思います。
お灸は多種多様です、せんねん灸のソフトな温熱よりも直接もぐさでするお灸の方が
より効果を発揮する場面もあります。
お灸初心者の方は、せんねん灸を使われることを勧めています。
患者さんの状態にあったお灸がセルフケアとして広まり、少しでもご自身の体を支える選択肢となれるように、当院では適切な提案をしていきたいとおもっています。