「鍼、灸、手技」の施術方法のご希望と選択について

「鍼、灸、手技」の施術方法のご希望と選択について

当院「はり・きゅう はりも」は屋号にもありますように「鍼灸院」です。

患者さんは様々な症状を抱えて来院されますが、時折り施術方法のご希望があります。
ご希望の背景をうかがってみると、様々な理由があるようです。

患者さんのご希望の背景

・「鍼は怖いので、お灸で治療していただけませんか」
・「昔、母親がお灸をしているのを見て、熱そうだったり、背中に火傷の痕があったのが恐ろしくて、お灸は遠慮したいのですが」
・「以前に他の治療院で鍼とお灸をされましたが、あまりに痛かったのでなるべく弱くしてほしい」
・「はりとお灸以外で治療してほしいのですが」

以上のようなご希望は珍しくありません。これらの理由について、当院で即座に解決できるものは、その場で以下のように丁寧に説明しています。

当院での対応

・お灸で対応できる病態であれば、お灸のみで対応します。
・昔は、火傷の痕を残すような強いお灸も使われていましたが、今はほとんど使われていません。現在はお灸の種類も豊富で、病態によって使い分けることもあり、火傷を残すようなことはほとんどありません。
・以前の鍼灸治療の方法を尋ね、今回の病態に必要でなければ同じ方法をとることはありませんし。代替案を検討します。
・はりとお灸以外でできることを、手技またはセルフケアの方法などを検討します。

患者さんのご希望の背景にはこのような理由がありますので、なるべくご希望に添いたいと思っています。はりもお灸も怖くて、手技だけで施術してほしいという患者さんは今までもいらっしゃいました。
少しずつ当院に慣れてこられて、途中から鍼治療を受けてみようと申し出られ、続けておられる方もいます。
同時に手技だけでの施術を希望し続けて、安定しておられる方もいらっしゃいます。少なからずこういった経験がありますので、どうしてもはりとお灸は苦手という方も病態と経過を慎重に見ながら手技で施術することがあります。

当院としては、患者さんごとに病態や経過を把握したうえで、まずは経験上ベストと思われる施術法をご希望にかかわらず提示しています

そして鍼だけの施術、お灸だけの施術、または併用、そして手技だけの場合で、それぞれ予想される施術期間や頻度をご案内しています。その上で、患者さんにご納得いただいた上で施術に入り、経過を見ながら、適時判断しています。とはいっても、全て患者さんのご希望に添うことができるわけではありません。

・明らかに病態に合わない、悪化させる可能性のある場合(例:急性期、炎症の強い病態での強刺激の鍼灸治療)・鍼灸不適応疾患の場合(例:病院受診を最優先しなければいけない病態の時)

以上のような状態の時は、理由を説明し患者さんにご理解をいただいております。鍼灸院を受診するには、気持ちの面でもハードルが高いと思われる方がまだまだ多いのが現状です。

当院では「患者さんがなんでも尋ねることができる」親しみやすい治療院を目指していますが、「はり、お灸」に抵抗のある方も一度ご相談いただければと思います。

関連記事

PAGE TOP