変形性膝関節症-研修会にて
鍼灸院で膝の痛みを訴えられる患者さんは、
整形外科で「変形性膝関節症」と診断されてお見えになります。
膝の痛みの原因は、「変形性膝関節症」だけではなく、
他にも腰が原因で膝に痛みをひきおこす「伏在神経絞扼障害」など
様々なものがあります。
今回の研修では、テーマを「変形性膝関節症」に絞って
確認、議論を致しました。
ひとくちに「変形性膝関節症」といっても、痛みの程度や
関節周囲の状態、発症してからの経過、体重、他の関節の
状態などにより患者さんによって千差万別です。
それにより、治療成績も変わってきているというのは
参加者共通の認識でした。
そのうえで、まず鍼灸での標準的な治療方法を確認いたしました。
そこで標準的な治療を数回行ったうえで、症状の改善が
見られない場合にどのような工夫をしているのかを
参加者全員で共有いたしました。
何を見て、どういったものを指標にし、またどのように触診すると
痛みの状態、予後などを把握しやすいのかということを知ることができました。
特にどのように膝を曲げて触診を丹念に行うかがひとつのポイントでした。
状態によっては鍼灸だけでは難しい場合も珍しくありません。
炎症が強い場合や、どうしても出かけなくてはいけない状況など、
補助的にアイシングやテーピングなどの活用が必要なケースもあります。
標準的な治療と参加者それぞれの経験からの工夫など、
有意義に意見交換ができた場であったと感じています。
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