つわり(鍼灸症例)

つわり(鍼灸症例)

 「つわり」は妊娠時におこる大変な症状です。

幸い、当院で拝見した妊婦さんについては、施術回数の違いはありますが、
治療開始後数回で軽減することが多いように思えます。

ほとんどの妊婦さんが「つわり」以外の症状で鍼灸の受診経験があります。
そのため、鍼灸に対する抵抗感、不安感はあまりありません。

しかしながら鍼灸未経験の妊婦さんにとっては妊娠時の不安に加えて、
鍼灸をはじめて受けるという二重の不安があります。

その不安をすべて解消するわけではありませんが、「つわり」の症例を
下記に紹介いたします。すこしでも参考になさっていただければと思います。

患者 30代 女性
主訴 つわり
受診理由

第1子のときも、つわりがあり、その時も他の鍼灸整骨院で治療をしたことがある。
今回は第1子のときよりも、つわりがひどい。
つわりの経過

現在、妊娠7週目。朝、起床時と夜の就寝前につわりがひどくなる。
第1子のときよりも、今回のつわりの方がひどい。

食事はおかゆ、ゆっくりと食べると大丈夫。
飲み物は冷たいものの方がいい。空腹時に強く症状がでる。

妊娠前から首、肩、背中などにこりがあり、めまい(病院受診済み)などがある。
鍼灸の受診経験があり、自宅でお灸をしていたこともある。
施術方針

つわりは第1子の時よりもひどいが、弱い刺激から様子をみて行う。
初診

横向きにて、背部のツボ  肝兪、脾兪、胃兪、腎兪に
40mm-16号にて浅刺、置鍼を10分。同部位に糸状灸を各3壮。

頸部は散鍼。仰向けで、内関、陽陵泉、合谷に置鍼を10分。
同部位に糸状灸を各3壮。
自宅灸も1部位1壮でお願いする。
2診(5日目)

初診後2日間は調子が良かった。第1子のつわりのときよりも、
効果が早いとのこと。
3診(14日目)

朝のつわりはほぼ解消。夕方、夜の気持ち悪さがまだ残っている。
郄門も自宅灸の灸点に加え、お灸の数を3壮に変更。
5診(20日目)

空腹時でもつわりがほとんどなくなった。

首肩こりは減ったが、たちくらみなどがある。
自律神経などを意識して、胸椎椎間の糸状灸を加える。


治療院でのお灸、自宅灸のツボを陽陵泉から足三里に変更。
炭酸水を好むようになる。
6診(25日目)

朝も夜もつわりがほとんどなくなる。
特別に脂っぽいもの以外はなんでも食べることができる。

以後、間隔をあけて、頸、肩こりなど体調管理の方針に変更。
別記事「つわりと鍼灸治療」にも書きましたが、お灸も、
鍼も通常の治療と違ってごくごく弱い刺激となります。

妊婦さんに頼まれても、強い刺激で治療をすることはありません。
妊娠中の腰痛、肩こりなども同じです。

自宅灸については、お身体の様子をみながら勧めることがあります。
自己流でなさることはおやめください。

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