[文献]ゴルファーの腰痛に関連する危険因子 システマティックレビューとメタアナリシス

[文献]ゴルファーの腰痛に関連する危険因子。システマティックレビューとメタアナリシス

Risk Factors Associated With Low Back Pain in Golfers: A Systematic Review and Meta-analysis

PMID: 30130164

*自己学習も兼ねて鍼灸の海外文献を紹介する記事です。
誤訳の可能性もありますので、原文の確認をお願いいたします。

今回紹介するのは、ゴルファーと腰痛に関係する文献です。
鍼灸との関連ではありません。

複数の研究をまとめて解析した「システマティックレビュー」
「メタアナリシス」という研究方法です。

当院では、腰痛を訴える患者さんでゴルフをされている方の割合が比較的多めです。

その腰痛の多くは急性であり、次のゴルフの予定日までに
なんとかしてほしいというケースがほとんどです。

[背景]

ゴルファーには腰痛が多い。ゴルフに関連した腰痛の危険因子は明らかではないが,
個人の人口統計学的,身体測定,練習上の因子や,ゴルフスイングの
動作特性などが考えられる。


[目的]

本システマティックレビューの目的は,レクリエーションおよびプロゴルファーの
腰痛に関連する要因についてのエビデンスをまとめ,総合的に検討することであった。


[データ]

2017年9月までにPubMed、CINAHL、SPORTDiscusの電子データベースを用いて
系統的な文献検索を行った。

[研究の選択]

ゴルフ関連の腰痛を持つ人と持たない人の人口統計学的変数、
人体計測学的変数、生体力学的変数、または練習変数を定量化した研究を対象とした。


[研究デザイン]

システマティックレビューおよびメタアナリシス。
エビデンスのレベル:レベル3

[データ抽出]

研究は2人の著者によって独立してレビューされ,以下のデータが抽出された。

腰痛の特徴,参加者の人口統計,人体計測,バイオメカニクス,筋力/柔軟性,
および練習の特徴。

研究の方法論的な質は,以前に発表されたチェックリストを用いて
3名の著者が評価した。

可能であれば,痛みのあるゴルファーとないゴルファーの違いについて,
興味のある変数の個別およびプールされた効果量を計算した。


[結果]

検索の結果,73件の論文がヒットし,そのうち19件が組み入れ基準を満たしていた
(症例対照研究12件,横断研究5件,前向き縦断研究2件)。

方法論的品質スコアは、12.5%から100.0%であった。

横断的/症例対照研究では、年齢や体重の増加とゴルフ関連の腰痛との間に
有意な関連があることがプール分析で示された。

前向き研究では、過去の腰痛歴が将来の痛みのエピソードを
予測することが示された

[結論]

個人の人口統計学的および身体測定学的特徴は、腰痛と関連している可能性があるが、
これはスイングの特徴とゴルフ関連の痛みの発症との関係を示すものではない。

ゴルファーの腰痛の危険因子を明らかにするためには,
さらに質の高い前向き研究が必要である。

[読んでみて」

本文を詳しく読んでみると、ゴルフ特有の反復的な非対称の運動、背骨のねじれなど
スイングの要素だけでなく、股関節の可動域の左右差、加齢、ゴルフバッグの輸送、
練習頻度と期間など多くの要因があります。

ただ、それらの要因も、腰痛の決定的な原因とは明確にいえないようです。

人口統計学的には、性別では男性、アマチュアとプロではプロの方が、
初心者では腰痛歴がある方に腰痛の発生が多いという結果でした。

スイングにおいては、バックスイング中の大腿二頭筋の活動が
腰痛のあるゴルファーと腰痛のないゴルファーを区別するのに
重要な要因との報告もありました。

またサイドブリッジの持久力で非対称性があると、腰痛に関連するようです。

トレーニングの参考にもなりそうですね。

参考記事

ゴルフでぎっくり腰になったときにしてはいけないこと

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