ゴルフでぎっくり腰になったときにしてはいけないこと

「ゴルフでぎっくり腰になった後は、熱いお風呂に入らないでください」

「ぎっくり腰」は急性の腰痛です。
「炎症」があるため、熱いお風呂にはいることで、「炎症」をさらに強めます。 お風呂に入ると、、、 

  • 炎症が強くなり、痛みが強く・長引く
  • 好きなゴルフへの復帰が遅くなる

  ゴルフに関係なく、ぎっくり腰の後のお風呂は避けていただきたいのですが、 特に「ゴルフ」をなさる方は、その直後に「お風呂」を楽しむ方が多いことから、「ぎっくり腰」と「お風呂」の関係をこれまで繰り返しお伝えしてきました。 この記事では、ゴルフによる「ぎっくり腰」の原因と対策についてご案内いたします。  

ゴルフでのぎっくり腰の原因

明確な原因を特定するのは難しいですが、ゴルフは腰痛を引き起こす要因が多いと思われます。 

  • 朝早く始まることが多く、身体がまだ冷えている
  • 睡眠不足
  • ウォームアップ不足・普段運動不足の方もいる
  • 車での長時間の移動が多く、ゴルフの前に腰に負担がかかっている
  • スイングによる一方向の動き
  • ドライーバーなど、強いスイングからはじまる(急な強い動き)

ゴルフでのぎっくり腰を防ぐ対策

  • 睡眠はしっかりと
  • 車で長時間移動する際は、休憩をこまめにとって、座りっぱなしは避けましょう
  • スタート時間には余裕をもって到着し、ゆっくりと身体を動かしましょう
  • 普段から軽い運動習慣や、腰に負担のかからないスイングを柔軟性や可動域をストレッチなどで確保しましょう
  • 普段から腰痛があるかたは腰ベルト・サポーターなどを念のため用意しておきましょう
  • ゴルフ後は、静的なストレッチなどを入念に

ゴルフでぎっくり腰になった場合

  • 冷やしましょう(湿布よりも、氷、保冷剤がベターです)
  • 温泉・入浴は✖、温度の低いシャワーで流す程度ですませましょう
  • 強い力で押したり、もんだりしない
  • 帰りの運転は代わってもらいましょう
  • 痛めた当日、翌日くらいまでは休めましょう(長期の安静は回復を遅くします)
  • ゴルフの再開・復帰時にいきなりドライバーから打ち始めない。

腰も大事、他も大事

 当院でも75歳を超えてゴルフをされている患者さんがいます。 スイングは身体全身を使います。足首・膝・腰・背中・肩甲骨・首などがスムーズに回転すると、力に頼らない、無理のないフォームでスイングができます。

どこかが硬いと、飛距離やコントロールに影響はでますし、もちろん身体にも負担がかかります。 ゴルフをされている方をよくみていると、腰痛以外では右足の「すね」の外側(腓骨周囲)を痛めている方が多くおられます。 スイングしたときに、右足もひねることで痛めるようです。左足の方は一人もいませんでした。足首や「すね」も少し前もって動かしておくとよろしいかとおもいます。 

スタンスでは、足の指先の向きが外に向いているのか、内に向いているのか、そのような微細な違いだけでもスイングのしやすさはずいぶん変わります。 さらに肩甲骨周囲を緩めるだけでも、スイングはしやすくなります。当院では腰以外に足や、肩甲骨・頚なども同時に診ます。特に手技で肩甲骨範囲を緩めて、可動域を広げます。

 そして、体操を教えています。この体操を準備運動や普段のコンディション作りに活用していただいています。
体操を一つするごとに、可動範囲が広がるのを実感でき、かつゴルフ場で試すことができるので、患者さんには喜んでいただいています。 今回は、一般のゴルファーの方向けに簡単にまとめてみました。

 当院では「ぎっくり腰」を訴えて来院された方の40%が普段から「ゴルフ」を楽しまれていました。 直接の因果関係は明確ではありませんが、尋ねてみると準備運動をされていないことも多いようです。

上に挙げた以外にも個別の原因はあるかもしれません。 これまでの内容を少し意識していただくことで、ぎっくり腰の可能性を減らし、長く楽しんでいただければと思います。 

最後に         

 最後にもう一度、ゴルフで「ぎっくり腰」になったときは、入浴は厳禁です。
 これだけは覚えていただきたいと思います。
入浴された方では鍼灸施術の回数がかかることがあり、非常にもったいないです。 

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